〜海外で働く〜 知っておきたいビザについて

海外で仕事をするにはビザが必要になります。ビザとはその国で合法的に滞在することを認められる許可証のこと。ビザの種類としては、「観光」、「留学」、「就労」など滞在目的別で分かれています。海外で仕事をするには、「就労ビザ」を取得しなければなりません。これは雇用主(企業)に保証人になってもらうことを意味します。企業から採用後に申請を行います。ビザの申請条件、必要資料などは各国によって異なります。ビザがないまま仕事をすると不法滞在、不法労働と見なされ、強制帰国などの処分を受けることになります。ここでは「現地採用」についてご説明します。
何処の国でも就労ビザの発給は就労したい人が其の国に必要な人材かどうかで決まります。そのため何故その人が行う業務が自国民ではだめなのかが明確である必要があります。つまりあなたがどこかの国で働こうとするのであれば、其の国の人々より優秀な何かを持っている必要があるのです。その基準・判断は各国まちまちですが、何処の政府も仕事があれば自国民へ提供することを優先します。政府はその国の失業率が高くなると必然的に外国人への就労ビザの発給の規制を厳しくします。
引用元:株式会社アジソン「アジア就労について」
覚えておきたい注意点
(1)就労ビザの申請には、申請費用が必要となる。
→ 料金は、国によって異なります。基本的には雇用主(採用した企業)が負担します。全ての資料が揃えば、雇用主が関係機関に提出し審査が行われます。
(2)申請には時間が掛かる。
→ 2週間〜数ヶ月かかるケースも(スムーズにいくケースもあれば、とても時間が掛かるケースも。その期間は、別の滞在ビザで仕事をするか、一時帰国を余儀なくされる場合も)
(3)各国によって、学歴や仕事の経験年数など規定がある。
→ 雇用主も知らずに、申請した後でビザがおりず現地で仕事ができないなんてケースも時折見られます。特に、海外へ進出したばかりの企業などは情報不足でそのようなミスを犯してしまうこともあります。雇用主も当然ですが、ご自身もしっかり情報収集を怠らないようにしてください。
(4)有効期間は、多くの場合1年。従い、毎年更新しなければならない。
→ 更新はさほど難しくありませんが、有効期間があることは知っておかなければなりません。
(5)多くの資料を準備しなければなりません。
→ 基本的な準備資料としては、パスポート、写真、履歴書、宿泊登録証、最終学歴の卒業証明、職歴証明、健康診断書、就労先の営業許可証、労働契約書など。日本で事前に準備する必要のある資料も含まれます。注意が必要です。
上記、特に(3)については近年厳しくなっている傾向があります。これも国によって異なりますので、事前に調べておく必要があります。中国では学歴について、大学卒業以上であること。仕事の経験が2年以上必要となる。つまり短期大学卒業の学歴や新卒の場合は、例外を除き就労ビザが取得できない。
各国のビザの発給の基準を簡単に述べます。
・ 中国 ビザの発給容易
犯罪歴、反共産党活動の有無、会社と地方政府・監督官庁との
関係重視
・ 香港 過去の経歴・能力と就く仕事の関連性考慮
就労ビザを持っている配偶者就労可能
・ シンガポール 学歴重視、有名企業勤務経験者有利
申請者の国籍により発給状況が異なる
・ タイ 資本金との関連で外国人発給枠が異なる
タイ人社員数との比率を考慮
引用元:株式会社アジソン「アジア就労について」
以下は各国別就労許可必要要件
(引用:日本貿易振興機構(JETRO)「アジア主要国の就労許可・査証制度比較」)
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