〜海外で働く〜覚悟はありますか?


 海外への憧れを持つことは非常に良いことだと思います。観光で訪れて良い印象を持ったり、現地に住んでいる知人の話を聞いていると自分も移住したいと感じることもあるでしょう。しかし実際にご自分が海外でビジネスをして生活をしていくということは、観光とは全くちがった世界が待っています。決して楽しいことばかりではありません。

 交通渋滞。道路を秩序もなく車やバイクが行き交う。ビルの建設ラッシュ、工場の排気汚染で一年のうち、晴天はわずか数日なんて場所もあります。価値観や商習慣の異なる人々との仕事はストレスも溜まるものです。

 それでも成し遂げたいものがあなたにはあるのだろうか。それとも今の生活環境を捨てるだけの価値があるのだろうか。

 

―観光は一面を垣間見たに過ぎない

 観光で海外を訪れると、多くの場合その国で有名な観光地を訪れることと思います。観光客慣れした現地のスタッフが笑顔で応対し、清潔感有るレストランで心置きなく食事を楽しむ。

 「この癒しの雰囲気が好きなんだよね」

 「人も優しいしとてもいいところだ」 と感じる。

 こんなところで生活してみたいと憧れを抱くのかもしれない。

 逆に、空港に着いたはいきなりタクシーでぼったくりに合う。ホテルに着くと予約したはずの部屋が取れていない、なんてトラブルも新興国のアジアでは珍しくありません。旅行期間中は終始、不愉快なまま過ごすなんてこともあるかもしれません。二度とこんなところに来るかと最悪の印象を持ち、日本へ帰ることになることでしょう。

 だが、ここで強調したいのは、私達が観光で見て感じるその国の印象はほんの一面に過ぎず、本当の姿ではないということです。海外の場合は、良くも悪くも多くの時間を過ごし、色々な場所を訪れ、あらゆる人と交わる事で、その印象は確実に変化していきます。初めて訪れた場合は特に、その国の風土や文化、風習を理解しておらず思わぬトラブルを自ら引き寄せてしまうこともあります。その国を知る事で、見える世界はどんどん広がっていきます。

 

―観光客、留学生はお客さん。現地で働いて知る本質。

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 留学や長期滞在となると、現地の人と触れ合う機会も多く次第にその国の人々の目線で見えるようになります。特に、最初の期間は見るもの、感じるものが新鮮です。高揚した気持ちも手伝って交友の場も広がっていく。私自身は仕事柄、海外の日本人留学生と接する機会が多いのですが、留学生は皆さんその国に対して好印象をもっているように思います。積極的に現地の人とも友好を深めているようです。前向きな話を多く聞くことができます。

 一方で、現地で実際に働いている人はどうなのだろうか。

 観光や留学と大きく違うのは、仕事をするということは現地の人たちと「利害関係」を持って接するという点です。言わば「お客さん」であった観光客や留学生と違い、働く人は自らが演じる立場にすりかわります。現地で働くということは現地の人々が協業パートナーであり、顧客であったりするわけです。そこで生じる考え方や商習慣の違いから誤解や摩擦も避けることはできません。

 その反面、理解しあえたときの喜びや仕事を共に成し遂げた時の充実感は日本では味わえないものになることでしょう。実際に仕事をする事ではじめて、その国の本質が見えてくるのではないかと思います。

いろいろと自分に問いかけ、最終的に「海外で働く(僕の場合はタイ)!」と決意したら直ぐに物事が進みました。アレもしたいコレもしたいは至極当然な考えです。しかし、振り返ってみると先ずは1つずつ決着を付けていくことが結局は最短な道のりでした。「海外で働く」と決めたらそれ以外は全て捨て去る。それくらいの覚悟が必要だと思います。

引用元:SEKATABI村吉裕太郎さん

-長い人生「逃げる」という選択肢もある

海外に飛び出すことは、良くも悪くも今という環境からの「逃避」であると私は考えています。「逃げる」ということは、ポジティブな意味も実は含むのではないでしょうか。今の自分から逃げる。今の職場環境から逃げる。裏を返せば、生活環境を変えたい。気分を一新して新たな自分を発見したい。今の自分の殻を破りたい。人生には時にそんな選択肢もあってもよいのではないかと思うのです。海外と言う新しい環境に身をおく事で、新しい自分を発見できるであろうし、気分改め成長できる機会を得る事ができるはずです。

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 しかし、新しい環境に身をおくだけで自分は変われると思うのは間違えでしょう。環境があなたを変えてくれるのではなく、そこでご自身が努力をしなければ何も引き寄せることができません。身を置くだけでは、本当に逃げているだけになってしまう。日本では上手く自分を表現できず力を発揮できなかったけれど、海外ではのびのびと自分を出していけるという人も少なくありません。

 また、アジアだと発展途上だし仕事が楽そうだなぁとか、物価の格差もあるし日本人だと楽な生活ができると安易に考える人にはアジア就職はおススメできません。新興国にはそれなりに特有な苦労が待ち受けています。さらに海外で成功する秘訣は“日本人らしさ”でも書かせていただきましたが、日本同様に海外でも日本人に求められるのは、結局は日本人らしさなのです。日本で上手くいかないならば、まずはその要因をしっかり分析をするべきだろうと思います。

実際に海外で働いたり生活をするのは良いことばかりではありません。環境が大きく変わるので、思いもよらないことも多くあります。ご本人はもちろん、帯同されるご家族がいらっしゃる場合は皆が適応できるのか、いろいろなことに対応できる覚悟ができているのか、ということはご登録者の方々に確認しなくてはなりません。引用:JACリクルートメント・マレーシアの桐生さん(ASEAN WORK NAVIより)

 私たち日本人が新興国で気をつけないといけないものには「驕り」もあります。日本は確かに世界を代表する経済大国です。日本人は勤勉で信用できるとも言われています。しかしその「驕り」は、敏感に現地のスタッフに伝わってしまいます。駐在員はおろか現地採用であっても日本人の給与は、ローカルスタッフの3倍以上なんてことはよくあることです。そのことも「驕り」が生まれてしまう要因の一つなのかもしれません。

 



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